CMのオフライン編集についていろいろ書いてきましたが、もうひとつ重要なことがあります。
「クライアントが何を求めているかを理解する」
なんてビジネス用語っぽくて、動画編集の記事っぽくないですね〜
でもこれ、動画編集にも必要な要素なんです。
何度も言っていますが、CMはクリエイティブの前にビジネスです。
それを考えるのは代理店だったり、監督だったりすればいいのでは?
と思われがちですが、エディターがそれをちゃんと理解して編集をしていると、
とてもスムーズに事が進みます。
例えば、とある商品のCMがあったとします。
みんなかっこいい編集をお求めで、全てのカットがすごく短くカットバックされているとします。
全体的に見た目はとてもかっこいい。しかし、重要な商品カットまでその調子でカットしてしまうとすると、何のCMだったのかわからない。
そうすると、結局なんの印象にも残らないCMとなってしまうのです。
そこで、エディターがちゃんと商品の特性を理解し、クライアントの意向を汲めていたとしたら、
監督なり代理店に提案ができます。
エディターの意見が全てになることはあまりありませんが、
監督や代理店に一つの提案として取り入れてもらえた場合、
それが最終的にとても良いCMになり、商品が売れたり、世の中で話題になった場合、
それは、エディターもそのCM制作に一矢を報いた証拠だと思うのです。
CM以外の動画でも共通して言えること、それが
「その動画のキモはどこか?」ということだと思います。
最近は、「編集できます!」という人が多数出てきて、しかしその大多数の決定的な弱点が、
この「動画編集のキモ」がわかっていないということです。
キモとは、肝、要するに一番大事なところ、核となるところ。
それがわかっていないと、全体的にダラーっとしてしまう、
肝心のカットがとっても短い、もしくは長すぎる。
メリハリがない。
せっかくエフェクトをガンガンかけてかっこいい映像を作るのが得意でも、
このベースを作るのが下手くそでは、悲しい結果になります。
ソフトを覚えたての頃は特に、エフェクトいっぱい使ってみたい人が多いので、ご注意くださいませ。
みなさま、「動画編集のキモ」どうぞお忘れなきよう★
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