オフライン編集のことはなんとなく①まででわかってくれたかな?と思うので、今回書きたかった
「オフライン編集はオペレーター要素も必要」というところに踏み込みたいと思います。
漠然と「CMの編集を仕事にしたいなぁ」と思ってる方々は、これ覚えとくと良いです。
いくらPremiere使いこなせてても、おうちでチクチク編集だけしたい、人と話すのは苦手。。。
という人はCM編集マンには、向いてないでしょうね〜。
なぜかって、CMってクリエイティブさながら、広告主ありきの思いっきりビジネスだからです!
私もポスプロ時代によく新卒の面接してましたが、皆さん口を揃えて、
「Premiere使えます! Afterできます!」ってできるソフトを並べてくる人が多いです。
でも結局受かった人達は、ハキハキちゃんと話せる「やる気があります!」っていうのが売りの技術的にはまだまだの人々でした。
そのくらいコミュ力重視します!
そして、スタジオでの編集中は大抵、隣に監督が座っています。
素材を取り込み終わり、準備ができた時点で監督が来ます。
例1 とあるCM監督とのオフライン編集のやりとり
監督「じゃあ、1テイク目見せて。」
エディター「はい。」1テイク目を再生。
監督「次。」
エディター「はい。」2テイク目を再生。
監督「じゃあ、今のテイクの、(もう一度再生を見ながら)こっから!ここまで!」
てな感じで指示を出されます。
エディターは、監督の「こっから!」の時にイン点を打ち、
「ここまで!」の時にアウト点を打つ。
ちょっとおじさんの監督に至っては、指パッチンする人までいましたw
そこで、イン点アウト点が決まるわけですが、その監督の思い通りの場所に果たして打てているのか。
私は修行を積んで、2〜3Fほどしか遅れません。
自分でも2〜3Fは遅れるのがわかっているので、瞬時に2〜3F戻ってインアウト打ちます。
この技術ってほんと、こんな特殊な職業でしか使えません。
「人に言われた場所にイン点アウト点打てます!」なんて特技をどこで披露するんでしょ!?
その後、ザーッと監督に言われるままに縦繋ぎして、監督に言われるがままに微調をしていきます。
監督に言われた通り、さっとテイクを変えたり、
「あの素材どこにあるんだっけ?」に即座に答えられたり、
ロゴをふわっといい感じに出したいとかアバウトなことを言われたり、
何十回もあーだこーだ編集を変えたのにやっぱりこの部分だけ最初の編集に戻したいと言われたり、
監督の要望に瞬時に答えなくてはいけません。
これが、エディターのオペレーター要素です。
これは、監督だけに限らず、代理店・クライアント試写と進んでいく上で、幾度となく出てきます。
これを繰り返していると、今では、何十回か前の編集をゼロからなんとなく再現できるまでになりました。
でもこれが全てではなく、
監督と親しくなったり、その監督の癖がわかるまでになると、最初から監督とマンツーではなく
先にお任せでつながせてもらうことも増えます。
でも、そのポジションに行くまでが大変!!
次回、「CM編集はクライアントが何を求めているかを理解することが必須!」
でお会いしましょう★
コメント